一枚絵

地下室の手記。

地下室に引きこもらなくて良かった。

成功したからではない。

立派になったからでもない。

ただ、

両親に申し訳なかった。

だから地上へ出た。

振り返れば、
あれが私の最後の良心だった気がする。

「汗で消えた地図。山だけが残った。」


地下室の手記



地下室の男の利益とは、

地図の空白地帯を示すことだった。

ただし彼は探検家であって地図製作者ではなかった。

そのため空白を発見しても、

そこに住み着いてしまった。


さらに小さく、

地下室に引きこもらなくて良かった。

成功したからではない。

立派になったからでもない。

ただ、

両親に申し訳なかった。

だから地上へ出た。


終わり。

地下室の男は地図を疑った。
私は登った。